【2月8日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2020)は7日、韓国・ソウルで男子シングル・ショートプログラム(SP)などが行われ、通算2度の五輪制覇を誇る羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は他を圧倒する111.82点の世界最高記録で首位発進した。

 この日100点台をたたき出したのは羽生ただ一人で、2018年のロシア杯(Rostelecom Cup 2018)で自身がマークしたSP世界最高得点の110.53点を更新した。

 中国の金博洋(Boyang Jin、ジン・ボーヤン)が95.83点で2位、米国のジェイソン・ブラウン(Jason Brown)が94.71点で3位に続いている。日本勢は鍵山優真(Yuma Kagiyama)が91.61点で5位、友野一希(Kazuki Tomono)が88.22点で7位につけた。

 羽生は今大会で優勝すれば男子では史上初となるジュニアの世界タイトル、シニアの世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)、五輪金メダル、グランプリ(GP)ファイナル、そして大陸選手権をすべて制覇する「スーパースラム」を達成する。

 9日に行われるフリースケーティング(FS)では、2018年に韓国で開催された平昌冬季五輪で栄冠を手にしたときと同じプログラム、映画「陰陽師」のサウンドトラックで梅林茂(Shigeru Umebayashi)作曲の「SEIMEI」に乗せたスケーティングを披露する。

 アイスダンス・フリーダンス(FD)では、米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組が金メダルを獲得。カナダのパイパー・ギレス(Piper Gilles)/ポール・ポワリエ(Paul Poirier)組が銀メダル、米国のマディソン・ハベル(Madison Hubbell)/ザカリー・ダナヒュー(Zachary Donohue)組が銅メダルに輝いた。(c)AFP