【2月7日 AFP】現代美術展「アートバーゼル(Art Basel)」の主催者は7日、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、香港で3月に開催を予定していた「アートバーゼル香港」の中止を発表した。

「アートバーゼル香港」は世界最大級かつ最も権威のある国際アートフェアの一つで、中国人富裕層をはじめアジアのバイヤーが多く来場する。香港では、数か月に及ぶ政治的混乱と新型ウイルス危機の影響で複数のスポーツ・文化イベントが中止に追い込まれている。

 アートバーゼルを主催するスイス・MCHグループのベルント・スタッドルウィーザー(Bernd Stadlwieser)最高経営責任者(CEO)は、「非常に難しい決断だった」とコメント。「延期も含めてあらゆる可能性を探り、画廊の所有者からパートナー企業、外部の専門家といった各方面から助言や見解を聞いた」が「中止するほかない」との結論に至ったと説明した。

 香港開催は今後も続ける意向で、次回は2021年3月に予定しているという。(c)AFP