【2月7日 Xinhua News】中国国家林業・草原局は4日、天津市（Tianjin）北大港、内モンゴル自治区（Inner Mongolia Autonomous Region）畢拉河、黒竜江省（Heilongjiang）哈東沿江、江西省（Jiangxi）ハ陽湖南磯、河南省（Henan）民権黄河故道、チベット自治区（Tibet Autonomous Region）扎日南木錯、甘粛省（Gansu）黄河首曲の7カ所を新たに国際的重要湿地に指定したことを明らかにした。

　同局の担当者によると、中国は近年、法制度の整備、湿地の保全・再生の強化、生態便益への支払いの財政投入拡大などの措置の拡大を通じ、全国で湿地保全を効果的に進めている。2019年末時点で、中国の湿地面積は5360万2600ヘクタール、湿地の保全割合は52.2％となっている。中国の湿地保全体系は基本的に確立しており、国際重要湿地が57カ所、湿地自然保護区が602カ所、国家湿地公園が899カ所、省指定重要湿地が781カ所のほか、多数の小規模な湿地保護エリアが存在する。

　同担当者は、中国では湿地総量も、全体的な質もまだ十分ではなく、保全管理の強化が必要で、とりわけ国家レベルの湿地保護法がまだ存在しないことを指摘した。

　国家林業・草原局は次の段階として「湿地保全再生制度案」の成立を推進、湿地の等級別管理を強化し、湿地保全への投入を確実に増やすとともに、中央財政の湿地補助政策を整備するという。また、湿地保全再生事業を実施、農村部に散在する小規模な湿地の保全・整備を進め、湿地公園、湿地保護エリアなどの整備を強化し、湿地保護法の成立に全力を尽くして、中国の湿地保全管理レベルを常に高めていく方針。(c)Xinhua News/AFPBB News