【2月7日 CNS】中国駐大阪総領事館によると、総領事館が手配した中国国際航空(Air China)のチャーター機CA081便が5日午後4時19分、湖北省(Hubei)の旅客223人を乗せ、関西国際空港(Kansai International Airport)を離陸し、北京時間の同日午後6時49分、武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)に着いた。

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大後、湖北省から日本に来ていた旅客の帰国が困難となったことを受け、総領事館はチャーター便の調整を行い、一日も早く帰国できるよう援助した。

 総領事館の調査では、所管区域内で200人余りの湖北の旅客が航空機の原因で帰国できなくなった。総領事館は微信(ウィーチャット、WeChat)のモーメントや微信公式アカウント、公式ウェブサイトなどをで連絡を取り、一人一人の情報を登録後、電話で確認。同時に空港側と、チャーター便専用の通路や搭乗手続きカウンターを設置するよう協議を行い、全ての旅客が武漢に帰国できるようにした。

 チャーター便には医療関係者が同乗し、十分なマスクと消毒液などの防護用品をそろえた。搭乗前には、全ての旅客に対して2回の健康検査が行われた。

 同便には、関西地区の華僑・華人から寄贈された予防・治療用物資35箱も積み込まれた。いずれも、中国で緊急に必要とされているマスク、防護服などだ。武漢に到着後、最優先で病院の最前線に届けられる。(c)CNS/JCM/AFPBB News