【2月6日 AFP】新型コロナウイルスでストレスを感じているならば、思い切り泣けばいい。それでも駄目ならば、サンドバッグを買って職場に持っていくか、歌ってみるのもよいと、中国の保健専門家たちが助言している。

 最前線で新型ウイルスと闘う人へのアドバイスを求められた北京回竜観医院(Beijing Huilongguan Hospital)の楊甫徳(Fude Yang)氏は、「感情がかなり抑えられているならば、一人になれる場所を探して数分間思い切り泣いてください」と話した。

「泣いたらすっきりするでしょう。大雨が降らないと曇り空は晴れないものです」と付け加え、職場にサンドバッグを設置し、数分間パンチの練習をしてリラックスすることも提案した。

 一部のネットユーザーがこのアドバイスを面白がり、中国版ツイッター(Twitter)「微博(ウェイボー、Weibo)」のあるユーザーは「一日中泣いているわけにはいかないでしょう」とコメントした。

 中国では自宅に閉じこもる時間が長くなるにつれて、悲惨な状況をものともせず、退屈を共有するハッシュタグがウェイボー上で広まっている。

 例えば、「お父さんはとうとう正気を失った」というハッシュタグが付けられた投稿は4億4000万回閲覧され、12万件のコメントが寄せられた。

 このハッシュタグが付けられた投稿には、マスクを着けた家族が室内でバドミントンをする動画などがある。

 別のネットユーザーは、種や豆の殻で作ったとみられるミッキーマウス(Mickey Mouse)のオブジェの写真を投稿した。

 専門家らは市民に対し、自宅での暇つぶし方法を飲酒やゲームに頼らないよう勧告。

 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の専門家は今週、「最近外出を避けている場合には、屋内で運動したり歌ったりなどするとストレスを軽減できる」と述べ、「長時間飲酒やゲームをすることはストレス(解消)に良くないし、さらなる感情的圧力をもたらす恐れもある」と警告した。(c)AFP/Beiyi SEOW