【2月6日 AFP】米俳優のハリソン・フォード(Harrison Ford)氏(77)が5日、主演最新作のプロモーションのため訪れたメキシコ首都メキシコ市で、環境問題や移民問題における米国の「道徳的リーダーシップ」は崩壊したと非難した。

 ハリウッド(Hollywood)スターのフォード氏は記者団に対し、「われわれは道徳上のリーダーシップを必要としている。私たちは己の信頼性をいくらか失い、それを取り戻そうと躍起になっている」と語った。

 フォード氏は、米作家ジャック・ロンドン(Jack London)の小説を基にした、1890年代のアラスカ(Alaska)が舞台のアドベンチャー映画『野性の呼び声(The Call of the Wild)』の取材を受けるためにメキシコ市を訪れていた。

 その中でフォード氏は、「移民政策の抜本的な改革が必要だ」と発言。「われわれは国(米国)に人々を呼び込む必要があり、締め出す必要はない。歴史を見れば明らかなように、米国は移民を頼りにしている」と述べた。

 フォード氏はまた、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(17)に感銘を受けているとコメント。「若者にとっての彼女の役割や、彼女の勇気に敬服している。また、その自己表現力にも感心している」と語り、環境問題の取り組みでは「若者たちが指導的役割を担っているようだ」と述べた。(c)AFP