【2月6日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が権力乱用と議会妨害の罪に問われた弾劾裁判で、米上院は5日、トランプ氏を全ての罪で無罪とする評決を下した。トランプ氏は共和党の強固な支持を取り付け、就任後3年間で最大の危機を乗り切った。

 共和党が過半数を占める上院は、再選を目指すトランプ氏が軍事支援と引き換えに自身の政敵ジョー・バイデン(Joe Biden)氏に対する捜査を行うようウクライナ政府に圧力をかけたとの訴因について採決を行い、無罪52、有罪48で無罪を言い渡した。

 共和党議員52人が無罪票を投じた一方、民主党議員は47人全員が有罪票を投じた。共和党からは唯一、ミット・ロムニー(Mitt Romney)議員(ユタ州選出)が造反し有罪票を投じた。

 続いて上院は、トランプ氏が下院による弾劾調査への協力を拒み議会を妨害したとの訴因について採決を行い、無罪53、有罪47で無罪を言い渡した。ロムニー議員はこの訴因については無罪票を投じた。

 映像は5日撮影・提供。(c)AFP