【2月6日 Xinhua News】新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう中、中国政府と関連機関は厳格な管理措置と人々に寄り添ったサービスを運用して、高齢者と孤児・障害のある児童のために堅固な「防疫の壁」を築いている。

 国家衛生健康委員会は先月28日に「高齢者の新型コロナウイルスによる肺炎感染予防と抑制措置に関する通知」を公布し、必要に応じて高齢者福祉施設に対する閉鎖式管理を行い、外部からの見舞いや新規の受け入れを一時中止するよう求めた。施設で暮らす高齢者の命の安全と健康を全力で保障する。 

 安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)の高齢者福祉サービスセンターは先月24日に「訪問謝絶」措置を始めた。同センター責任者の左驪(Zuo Li)氏によると、閉鎖式管理を始めて以降、センターでは必要な消毒や検温、食事の配送によって高齢者の生活を保障しているほか、33人のスタッフも14日間周期の2交代制シフトで施設内に住み込み、入居高齢者と共にこの闘いに立ち向かっている。  

 孤児・障害のある児童たちも高齢者同様、この闘いの重点保護対象となっている。

 中国民政部は先月28日、「児童福祉分野のサービス機関における新型コロナウイルスによる肺炎の予防と抑制のための手引き(第1版)」を公布し、児童養護施設や未成年者保護施設に対して、閉鎖式管理を行い、外出や集団活動を一律中止するよう求めた。  

 合肥市児童福利院(児童養護施設)の衛志慧(Wei Zhihui)副院長は、同院ではより一層厳格な措置を職員に求めていると説明した。職員はマスクを着用して通勤シャトルバスに乗り、体温測定と手洗い後に緩衝エリアで紫外線消毒された作業服に着替え、さらに同院のマスクに換えてからでなければ、子どもの世話をすることができない。在宅期間中も外出を避け、体調を毎日報告する。

 院内では職員が毎日、床やドアノブ、子どもたちのおもちゃ、ベッド、衣服、食器など頻繁に接触するものを消毒し、子どもたちの体温を1日4回測定している。食器や生活用品は共用せず、全て各人専用となっている。  

 先月23日に閉鎖式管理を始めて以来、子どもたちの状況は落ち着いており、医療スタッフや保育士、早期教育教師らが一丸となって安心かつ安全な環境づくりに取り組んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News