【2月5日 AFP】(更新、写真追加)香港のキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)は5日、従業員2万7000人に対し、最長3週間の無給休暇を取るよう求めていると明らかにした。同社は新型コロナウイルスの発生により、大きな打撃を受けている。

 キャセイパシフィック航空のオーガスタス・タン(Augustus Tang)最高経営責任者(CEO)はビデオメッセージをインターネットに投稿し、「現場のスタッフから幹部まで全員が参加し、現状の課題を共有するよう望んでいる」と述べた。

 今回の要請には、昨年何か月にも及んだ香港の政治的混乱と抗議デモで打撃を受け、今度は新型ウイルスの流行でさらなる影響を受けた同社の窮状が表れている。

 タンCEOはビデオの中で、同社はこのウイルスが原因で「今までで最も厳しい春節(旧正月、Lunar New Year)休暇の一つ」を経験したと語った。

「しかも、どの程度の期間続くか分からない」と続け、「このような先行き不透明な中では、資金の温存が事業を守る鍵になる」と述べた。

「聞き入れ難いことだとは承知している。今後さらなる策を講じる必要が出てくるかもしれない。しかしこの特別休暇策に応じてくれれば、社の苦境に力を貸してくれることになる」と理解を求めた。(c)AFP