独病院の新生児モルヒネ投与、逮捕の看護師釈放 事件の謎深まる
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【2月6日 AFP】ドイツ南部ウルム(Ulm)の病院で新生児5人がモルヒネを投与された事件で、警察は4日、看護師の女を殺人未遂容疑で逮捕したことは「誤り」だったと認めた。事件の謎はますます深まった。
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生後1日から5週間だった新生児5人は昨年12月20日にモルヒネを投与されたとみられるが、命に別条はなく、後遺症もないものとみられている。
捜査員はウルム大学病院(Ulm University Hospital)で看護師のロッカーを捜索し、母乳が入った注射器を発見。初期検査で微量のモルヒネが検出され、先月29日に看護師が拘束された。
しかしさらなる分析の結果、注射器にはモルヒネは含まれていなかったことが判明し、ウルム検察当局のクリストフ・レア(Christof Lehr)検事は報道陣に対し、検査は誤りだったことが分かったと述べた。
看護師は今月2日、検察から謝罪を受け釈放されたが、事件当夜に勤務していた他の看護師3人と医師2人と共に現在も重要参考人の一人だという。
検察当局は捜査を「あらゆる方向で」継続するとしており、さらなる容疑者が浮上する可能性も示唆している。(c)AFP/Michelle FITZPATRICK