【2月5日 AFP】メキシコで、チョウの保護を推進していた活動家が行方不明になり、2週間後に遺体で見つかった。当局が明らかにした。

 亡くなったのはオメロ・ゴメス(Homero Gomez)さん(50)。特徴的なオレンジと黒の羽を持つチョウ「オオカバマダラ」の保護区を運営していたゴメスさんは、先月14日から行方が分からなくなっていた。

 ゴメスさんの遺体は、オオカバマダラが越冬することが多い西部ミチョアカン(Michoacan)州の井戸の底で発見された。死因は明らかになっていない。

 ミチョアカン州は複数の犯罪組織の拠点となっており、近年ではこれらの組織に対抗するための自警団も結成されている。

 他の活動家らはゴメスさんが亡くなったことについて、ゴメスさんが同域での違法伐採に抗議していたことに関係している可能性があると指摘している。

 毎年カナダや米国から最長4500キロを移動し、メキシコ中西部の温暖なモミやマツの林の中に群れをつくるオオカバマダラは、森林伐採や除草剤、気候変動の脅威にさらされている。

 映像はゴメスさんの墓と、ゴメスさんが運営していた「オオカバマダラ」の保護区。2日撮影。(c)AFP