【2月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のレッドブル(Red Bull)に所属するマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、新シーズンのマシン次第ではメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を倒すことは可能だと話し、総合優勝6回の王者も「神ではない」と強調した。

 昨季のレッドブルは終盤に好成績を残し、手応えをつかんでシーズンを終えており、22歳のフェルスタッペンは打倒ハミルトンの一番手になる可能性がある。

 ハミルトンは近年のF1を席巻し、ここ6シーズンで5回の総合優勝を達成している。また今年優勝すれば、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が持つ総合優勝7回の記録に並ぶことになる。

 しかし、通年でハミルトンを倒せるかと聞かれたフェルスタッペンは「できるよ。もちろん、F1は本当にマシン次第だけどね」と話した。

「ルイスはとても良い選手。間違いなくベストの一人だが、神ではない。神様がついているかもしれないが、彼自身は神じゃない」「まわりがプレッシャーをかけることができれば、先頭を行く選手もかなり苦しくなる。プレッシャーがなければ97、98パーセントの力で走り、ミスは絶対にしないだろう」

「シーズン序盤で(メルセデスと)0.2秒差以内なら、プレッシャーをかけられる。そうしたバトルができるのを楽しみにしているし、そこまで迫れれば、もっとやれる確信がある」

 3日に行われたチームのイベントでこう話したフェルスタッペンは、このオフにはメルセデス、あるいはフェラーリ(Ferrari)への移籍の誘惑を断ち切り、レッドブルと新たに4年間の長期契約を結び直した。一方のハミルトンはメルセデスとの契約が今季終了までとなっており、今後が不透明になっている。

 新シーズンのF1は、3月15日に決勝が行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)で幕を開ける。(c)AFP