【2月4日 AFP】(更新)米大統領選で、野党・民主党の候補者を決める最初の戦いとなるアイオワ州の党員集会が3日に開かれたものの、集計作業に大幅な遅れが生じて混乱に陥っている。そうした中、急進左派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員が非公式の部分的な集計を持ち出し、僅差での勝利を主張している。

 同州各地で党員集会が始まった5時間後にサンダース陣営が発表した集計によると、インディアナ州サウスベンド(South Bend)の市長を務めた中道派ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏(38)が2位につけた。

 同性愛者だと公表し軍の予備役でもあるブティジェッジ氏は、わずか1年前まで全国的には無名の存在だったものの、強い存在感を見せつけた。

 ブティジェッジ氏は勝利演説を思わせる雰囲気の中、大きな歓声を上げる支持者らに「アイオワ州は全国を驚かせた」「なぜなら今夜、あり得そうにない希望が否定しようのない現実になったからだ」と語った。

 現場が混乱する中、民主党関係者らは各陣営に4日まで結果の公表は見込めないと伝えたとされる。

 だがサンダース氏は大胆にも、40%近い地区から、トップに相当する28.62%を獲得したとする非公開の内部結果を公表。

 このデータによると、ブティジェッジ氏は25.71%、進歩派のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員が18.42%を獲得したことが示されているという。

 これに対し、全国規模では首位を走る穏健派のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は15.08%で4位とされる。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に挑み、敗北させ得る最良の候補だと一貫して主張してきた前副大統領にとっては、期待外れの数字となっている。(c)AFP/Elodie Cuzin