【2月6日 Xinhua News】中国の出前サービス市場で5割以上のシェアを誇る「美団外売(Meituan Waimai)」は1月26日、非接触型の配達サービスを全国で開始した。

 飲食店での受け取りや注文者への配達で人同士の接触を避け、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を防ぐのが目的。利用者は注文時、受け付け画面のコメント欄や電話、アプリ内のリアルタイム通信機能などを通じ、会社の受付やホテルのフロント、集合住宅の管理人室、ビルの指定宅配置き場などを配達場所として配達員に指定し、自分で取りに行くことができる。

 非接触型の配送は中国の宅配業界で既に実施されている。順豊控股(SFホールディング、SF Holding)や韵達集団、百世物流、圓通集団、菜鳥網絡(Cainiao Network)などの宅配大手は関連施策を打ち出し、消費者に宅配ボックスやスマート化発送、配送ステーションの利用を呼びかけ、効率化を進めている。

 中国国際貿易促進委員会商業分会の姚歆(Yao Xin)秘書長は、感染が拡大している現時点で非接触による配送は消費者と配達員の健康と安全を守り、感染リスクを減らすのに役立っていると指摘。個別企業の標準サービスを速やかに団体標準規格として整備し、業界が参考・採用できるようにすべきとの認識を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News