【2月3日 AFP】タンザニアにある教会での礼拝中、参列者が折り重なって転倒し、少なくとも20人が死亡した。当局が2日、明らかにした。

 事故は1日午後、屋外にあるキリスト教福音派の教会で発生。

 タンザニア北部モシ(Moshi)の当局者はAFPに対し、「これまでのところ20人が死亡した。だが死者数は増加する恐れがあり、負傷者もいる」と述べた。

 目撃者によると、悲劇が起きたのは、「使徒」を自称する人気牧師が聖油と称するものを地面に垂らした時だった。病気の治癒を願う礼拝者らが「聖油」に触れようと殺到した。

 目撃者の一人はAFPに対し、「たちまち数十人が倒れ、押しのけられたり踏みつけられたりした。何人かは死んだ。死者は20人になった。負傷者もいた」と語った。

 別の目撃者は、「恐ろしかった。人々が無慈悲にも(別の人々を)踏みつけ、肘で押し合いへし合いしていた」「まるで牧師が札束でも投げたみたいだった」と語った。

 映像は2日撮影。(c)AFP