【2月5日 CNS】感染拡大が続く新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受け、中国海関総署は1月31日、感染防止のため1月24~30日の7日間で、マスク、ゴーグル、防護服、医薬品、消毒薬など5917万8000点を輸入したと発表した。総額は2億9000万元(約44億8700万円)で、このうちマスクは5622万8000枚という。

【編集部おすすめ】日本からの支援物資に書かれた8字、中国で感動呼ぶ

 中国は30日だけで2082万5000枚のマスクを輸入し、過去7日間の総マスク輸入量の約37%を占めた。

 中国は世界最大のマスクの生産・輸出国。生産量は世界の約50%を占め、1日当たりの最大生産能力は2000万枚以上に達する。しかし、新型肺炎の流行は拡大する一方、春節(旧正月、Lunar New Year)休みの影響で生産は落ち込み、マスク不足の状態が続いている。

 このため政府は、国内の生産回復に努めると同時に、輸入も積極的に推進している。同時に応急措置として、海外で認可されているマスクを企業が輸入し、その企業が品質保証を行えば、中国で使用することを許可した。

 マスクは日本やタイなどから輸入され、一人でも多くの市民に提供しようと各地に届けられている。(c)CNS/JCM/AFPBB News