新型肺炎対応の不手際で脳性まひ患者死亡、村のトップを解任
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【2月3日 CNS】中国・湖北省(Hubei)黄岡市(Huanggang)紅安県(Hong’an)政府の公式ウェブサイトによると、1月29日、同県華家河鎮(Huajiahe)鄢家村(Yanjia)の新型コロナウイルス肺炎の集中観察施設で、確定感染者の男性と濃厚接触していた脳性まひ患者の息子(16)が死亡した。紅安県は調査の結果、新型肺炎の対応期間中、対応に問題があったとして、同鎮共産党委員会書記と鎮長を解任した。
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同サイトによると、鄢成(Yan Cheng)さんは1月17日、父親の鄢小文(Yan Xiaowen)さんに連れられて武漢(Wuhan)から華家河鎮に戻り、役場が建てた家に住んでいた。鄢小文さんは22日、発熱したため病院を受診、その場で隔離措置が取られた。29日には新型肺炎と確定し、別の病院に移って隔離治療を受けることになった。
鄢小文さんは、隔離に伴って鄢成さんの面倒が見られなくなるため、親戚および村の幹部と医師にこれを頼んだ。幹部らは、鄢成さんの面倒を毎日見たが、一部の幹部の対応は不十分だったという。
紅安県の感染対応指揮部によると、鄢小文さんが29日に感染確定した後、鄢成さんも感染した可能性が増したことから、午前11時過ぎ、病院は集中観察施設に移送し、隔離治療を開始。しかし、午後0時30分に鄢成さんは死亡した。死因については調査中だ。
紅安県華家河鎮共産党委員会と役場は、新型肺炎の対策期間中、対応が不十分・不適切であったことで深刻な結果を招いたとし、紅安県共産党委員会で検討、上級機関の同意を得て、華家河鎮の汪宝権(Wang Baoquan)共産党委員会書記と彭志鴻(Peng Zhihong)鎮長を解任した。
その他の村幹部の問題行動については、県の規律委員会と鎮の共産党委員会が処分を行うとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News