【2月3日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するダニエル・マルディーニ(Daniel Maldini)が2日、祖父の故チェザーレ・マルディーニ(Cesare Maldini)氏、父で同クラブのレジェンドであるパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏の足跡をたどって、リーグ戦デビューを飾った。

 すでにプレシーズンの親善試合でプレーしていた18歳のマルディーニは、公式戦デビューするまで少し時間を要したが、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で1-1の引き分けに終わったこの日のエラス・ベローナ(Hellas Verona)戦で、93分から初出場を果たした。

 ダニエルは「デビューは僕の夢だった。結果に関しては残念」とコメントした。「僕らはもっとやれたが、それでもいろいろな思いがある」

「ベローナはタフなチーム。僕らは勝ち点3に値したが、ホームで引き分けてしまった。次の試合は勝ちたい」

 MFのマルディーニは、66年前の祖父チェザーレ氏、35年前の父パオロ氏に続くデビューとなった。

 ダニエルは「このデビューは、自分自身で立てた目標だった。これからもこうやって進んでいきたい。感情が高ぶってしまったけれど、父が自信を持たせてくれた」と続けた。

 2016年に亡くなったチェザーレ氏は、12シーズンプレーしたミランでセリエAを4度制し、欧州制覇を成し遂げた。また、1970年代前半と2001年にはクラブを率いている。

 一方、史上最高のDFの一人と目される父のパオロ氏はセリエAで647試合に出場し、これはユベントス(Juventus)のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)と並び同リーグの最多記録になっている。ミラン一筋の現役キャリアでは、7度のリーグ優勝と5度の欧州制覇を果たした。

 2009年5月31日に行われた試合を最後に現役を退いた51歳のパオロ氏は、現在クラブのテクニカル・ディレクターを務めている。

 また、ミランのライバルであるインテル(Inter Milan)でも、クラブのレジェンドであるデヤン・スタンコビッチ(Dejan Stankovic)氏の息子である17歳のフィリップ・スタンコビッチ(Filip Stankovic)が、ウディネーゼ(Udinese)戦に向けたメンバーに初めて招集され、ベンチ入りを果たした。

 元セルビア代表MFの父デヤン氏は、インテルで2010年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制覇し、5度のリーグ優勝を経験した。

 41歳のデヤン氏は現在、セルビア1部リーグ王者レッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)の指揮官を務めている。(c)AFP