【2月3日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)は2日、第1節の試合が行われ、主将のシャルル・オリヴォン(Charles Ollivon)が2トライを決めたフランスが、24-17でイングランドとの熱戦に勝利し、ファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)ヘッドコーチ(HC)の下での新時代を白星でスタートさせた。

 昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)では準々決勝で敗退したフランスだが、この日送り出された先発フィフティーンに30歳以上の選手は一人しかおらず、W杯後に就任したガルティエHCの下でチームは完全に復活した姿を見せている。

 SHアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)を中心にフィールドを支配したフランスは、バンサン・ラテズ(Vincent Rattez)とオリヴォンのトライ、さらにはロマン・ヌタマック(Romain Ntamack)の2本のコンバージョンキックとペナルティーゴールで17-0とリードして前半を終えた。

 後半もオリヴォンの2本目のトライで加点。その後はW杯で準優勝したイングランドの反撃に遭い、ジョニー・メイ(Jonny May)の2トライとオーウェン・ファレル(Owen Farrell)のキックで点差を縮められたが、逃げ切った。

 ガルティエHCは「この数か月、コーチングスタッフで細かな部分に取り組み、こだわってきたことが勝利につながった」「われわれはミスを恐れないし、勝てるという絶対的な自信があった」とコメントした。

 対するエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HCも、前半はフランスの方が上回っていたことを認めつつ、粘りを見せた選手をたたえた。

「前半のわれわれはいまひとつで、相手は良かった」「後半のプレーは非常にうれしかった。惨敗していた可能性もあったし、観客は熱狂していた」

 また「後半のパフォーマンスを見れば、メンタル面に問題があったとは思わない」と話し、W杯決勝で南アフリカに敗れ、優勝を逃した影響はないことを強調した。

 そして「前半は特にフランスのプレーが良かった。彼らは若いチームで、ちょっとしたフランスラグビーの再興だ。あのプレー強度に対抗できなかった」と話し、「スコットランド戦に向けて気持ちを入れ直す」と続けた。

 その第2節は次週行われ、イングランドはスコットランドと対戦し、フランスは本拠地にイタリアを迎える。(c)AFP/Luke PHILLIPS