【2月3日 AFP】英ロンドン南部で2日、通行人2人が刃物で襲われる事件があり、「偽の爆破装置」を身に着けていた事件の容疑者とされる男が警察に射殺された。警察が明らかにした。警察は事件を「イスラム原理主義関連のテロ」としている。

 事件の目撃者によると、男は「山刀を持ち、複数の弾丸を胸に着けて」おり、警察から逃げようとしていたところ、警官らの発砲を受けた。襲われた負傷者のうち1人は重体となっている。

 ロンドン警視庁(Metropolitan Policee、Scotland Yard)によると、現場は住宅地区に店舗が立ち並ぶ大通りストリーサム・ハイロード(Streatham High Road)で、男は午後2時(日本時間午後11時)ごろ死亡した。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は事件を受けて救急隊の対応に感謝を表明。「負傷された方たちと関係者の皆さんに心よりお見舞い申し上げる」と述べた。ロンドンのサディク・カーン(Sadiq Khan)市長は「テロリストらはわれわれを分断し、われわれの暮らしを破壊しようとしている、しかしここロンドンで私たちはそれを決して成功させない」と強調した。

 日曜日の買い物客で混雑する通りで起きた今回の事件のわずか2か月前の昨年11月末には、テロの罪で服役し仮釈放中だった男が、ロンドン橋(London Bridge)で2人を刺殺し、その後警察に射殺される事件が起きている。(c)AFP