【2月2日 Xinhua News】「山川異域 風月同天」(別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっている)という漢字8文字が1月31日、中国の交流サイト新浪微博(ウェイボー、Weibo)で絶賛を浴びた。

 同日午後、「扎宝」というユーザーが微博に「中国語資格HSKの日本事務局から湖北省(Hubei)への支援物資はマスク2万枚と赤外線体温計。『山川異域、風月同天』と書かれたラベルに感動」と発信した。中国・唐代の高僧、鑑真和上の伝記「唐大和上東征伝」によると、日本の長屋王が唐に送った1000着の袈裟(けさ)に「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」と刺しゅうされていた。これに心を動かされた鑑真和上が、日本行きを決意したという。

 2月1日午前11時現在、新浪微博には31万5000の「いいね」と7000件を超えるコメントが付けられている。

 新型コロナウイルスの感染による肺炎の影響で、現在中国の多くの地域でマスクや体温計、防護服など医療物資が不足している。日本の各界から支援物資が贈られていることに、中国のネットユーザーからは「雪中に炭を送ってくれた」と称賛のコメントが寄せられており、日本の温かい支援に感動するユーザーが多く、日本への友好の気持ちを伝えるものも多い。

 報道によると、茨城県水戸市は1月28日、友好都市の重慶市(Chongqing)へ医療用マスク5万枚の寄贈を決定し、同日中に重慶に向けて発送したという。また、広島県と広島市は四川省(Sichuan)や重慶市にマスク10万枚を支援した。(c)Xinhua News/AFPBB News