■コンシェルジュサービスも

 医師と看護師、心理学者ら約20人で構成される医療チームが隔離対象者のケアを担当。この他、赤十字のボランティア30人とフランスの憲兵が物資の補給などで支援する。

 隔離対象者たちは1日、急な本国帰還により生じた差し迫った難題の解決に取り掛かった。難題とは、洗濯はどうするのか、中国元の両替はどうするのか、たばこをどうやって入手するのかといったものだ。既にコンシェルジュサービスの提供が始まり、隔離対象者のニーズに応えている。

 しかしいずれにせよ、彼らがいるのは海辺の村カリールルエから3キロ以上離れた入り江にある松林の中にある保養施設だ。

 中国から帰国した男子学生の両親が洗濯済みの衣類が入った旅行かばんを届けに来たが、中に立ち入ることはできず、出入り口で憲兵に渡さなければならなかった。

 しかし、父親は息子がフランス国内で世話されていることに安心したようだ。施設前に集まった報道陣に対し、「彼ら全員がとても快適な環境で過ごせて安心していると思う」と語った。

 映像は1日撮影。(c)AFP/Sébastien RICCI