【2月2日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)は1日、19シーズンの各賞を発表し、ボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)で記録破りのシーズンを送ったQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)が、満場一致で最優秀選手(MVP)に選出された。

 投票者50人全員が1位に推し、満場一致でMVPに選出されるのは、過去に2010年のトム・ブレイディ(Tom Brady)しか達成していない史上2人目の快挙となる。

 23歳のジャクソンはランで1206ヤードを獲得し、マイケル・ヴィック(Michael Vick)氏が持っていたQBの1シーズン最多記録を更新。パスでも3127ヤードを獲得してシーズン最多の36タッチダウンパスを記録したため、MVP受賞は確実視されていた。

 また、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)対サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)の第54回スーパーボウル(Super Bowl LIV)を前に、フロリダ州マイアミで授賞式が行われる中、フォーティナイナーズの強烈なDEニック・ボサ(Nick Bosa)が最優秀新人と最優秀守備新人の二つを受賞し、決戦に弾みをつけた。

 2019年のドラフトで、全体2位でフォーティナイナーズに指名されたボサは、47タックル、9サック、1インターセプトとファンブルフォースを記録する見事なシーズンを送った。4年前には、現在ロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)でプレーする兄のジョーイ(Joey Bosa)が最優秀守備新人を受賞しており、兄弟で同賞を受賞した形になった。

 最優秀攻撃選手には、パスレシーブ149本の新記録を作り、レシーブで1725ヤードを獲得したニューオーリンズ・セインツ(New Orleans)のWRマイケル・トーマス(Michael Thomas)が選ばれた。

 ドラフトでアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)から全体1位指名を受けたQBカイラー・マレー(Kyler Murray)は、デビューシーズンでパス349本成功、3722ヤード獲得の成績を残し、最優秀攻撃新人に選出された。(c)AFP