【2月2日 AFP】19-20スペイン1部リーグは1日、第22節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のダービーは、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督がハーフタイムに手を打った首位レアルが1-0で勝利し、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を暫定で6に広げた。

 試合はアウェーのアトレティコが優勢に進めていたが、ジダン監督の采配が見事に的中。交代出場したビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)のクロスからカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が決勝点を挙げ、レアルが快勝を収めた。

 ジダン監督は「試合内容には満足できなかったが、それは選手のせいではなく私の責任だ」「変化を加える必要があった」とコメントした。

 2位バルセロナは2日に本拠地でレバンテ(Levante)と対戦し、勝利すれば今節もレアルとの勝ち点3差を維持できるが、アトレティコはこれでレアルに勝ち点13差をつけられた。

 前半は強さを見せたアトレティコだったが、またしても決定力不足に泣き、後半はギアを入れ替えた相手に対応できなかった。公式戦5試合未勝利と調子を落とす中で、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権争いも気になり始めている。

 ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「もちろん気になる部分はあるし、改善しなければならない」とコメントした。プレシーズンに対戦したときには7-3で大勝し、多くの人が今年のアトレティコは本気でリーグ優勝を狙えると評したが、状況は一変している。

 対照的にレアルは公式戦21試合無敗を達成し、当時苦境に立たされていたジダン監督は采配で勝利をたぐり寄せた。機能していなかった前半のシステムに見切りをつけて4-3-3に戻し、またイスコ(Isco Alarcon)とトニ・クロース(Toni Kroos)を下げて投入したビニシウスとルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)も果敢で効果的なプレーを見せた。

 チーム状態の良さに加え、昨年11月から離脱していたエデン・アザール(Eden Hazard)の復帰も目前に迫っており、6日に行われるスペイン国王杯(Copa del Rey 2019-20)準々決勝のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦で戻ってくる可能性もある。

 一方でギャレス・ベイル(Gareth Bale)は足首の負傷から戻り、今週は大半のチーム練習をこなしていたがメンバーから外れた。ジダン監督は「出られる状態だった」とコンディションの問題ではないことを明かした上で、「私はメンバーを選ばなければならず、別の選手を選んだということだ。しかし大きな問題ではないし、シーズン終了まで戦力に数えていく」と話している。(c)AFP