【2月2日 AFP】男子テニスのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、自身を倒して全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)決勝進出を決めたドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の状態に太鼓判を押し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との大一番でも「チャンスはある」と話した。

 大会第7シードとして今年の全豪オープンに臨んだズベレフは、先月31日に行われた準決勝で第5シードのティエムから第1セットを奪ったが、最終的に体力と経験で勝ったライバルに6-3、4-6、6-7(3-7)、6-7(4-7)で敗れた。

 ズベレフは全仏オープン(French Open)で2度の決勝を経験しているティエムがキャリア最高のテニスをプレーしていると考えており、「体に問題がなければ、決勝では彼にチャンスがあると思う。長い試合を何度もこなしているけど、大丈夫じゃないかな」とコメントし、「人生最高のプレーをしている。ロンドン(昨年のATPファイナルズ<ATP Finals 2019>)の時よりもはるかに良いプレーをしていると思う」と続けた。

 ティエムは昨シーズン最終戦のATPファイナルズ準決勝でズベレフを倒して決勝に勝ち上がったが、最後はステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)の前に屈していた。

 今大会では準々決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破ったが、2日の決勝で対戦するジョコビッチは今季負けなしの12連勝中であり、ティエムはさらにギアを上げる必要がある。

 オーストラリアの森林火災の被災者を支援するため、今大会では1試合勝利するごとに1万豪ドル(約72万円)、優勝したら賞金全額の412万豪ドル(約3億円)を寄付すると宣言していたズベレフは、「残念ながら賞金全額は無理だったが、約束通り5万ドル(約360万円)を寄付する。少しでも役に立てばうれしい」と付け加えた。(c)AFP/Martin PARRY