■「どうすることもできない」

 ウイグル人学生のグループは昨年、西部ジッダ(Jeddah)の中国領事館に書簡を送った。この中で学生らは、中国領事館はサウジアラビア在留の漢民族のパスポートは更新しているのに、なぜウイグル人の申請は無視するのかと問い、「私たちは同じ国の出身ではないか」と訴えた。

「私たちは2年間も中国の父、母、きょうだいたちと連絡が取れていない…私たちがサウジアラビアで学んでいるために、彼らは拘束されたと聞いている」

 あるウイグル人の若い女性は青色をしている片道の旅行証を引き合いに出しながらこう語った。「妊娠して子どもを産みたいとは思わない──赤ん坊には青色の書類と暗い未来が待っているだけだ」「私たちにはどうすることもできない」 (c)AFP/Anuj Chopra