【2月1日 AFP】南米エクアドル沖のガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で行われた探索で、有名なゾウガメ「ロンサム・ジョージ(Lonesome George、独りぼっちのジョージ)」が属する種と「強い遺伝子的つながり」を持つカメが見つかった。

 ロンサム・ジョージは同諸島で飼育され、2012年に100歳を超える年齢で死んだ。ピンタゾウガメ種の知られている最後の個体だった。

 ガラパゴス国立公園局(PNG)は、今回の探索で、若い雌の個体を発見したと発表。この個体はピンタゾウガメの遺伝的要素が強いため、非常に重要な発見だとしている。

 この個体は「どこかで生きているかもしれない純血種の直系の子孫である可能性もある」という。

 PNGとガラパゴス諸島の保全を専門とする米非営利団体ガラパゴスコンサーバンシー(Galapagos Conservancy)の科学者およびパークレンジャーから成るチームは、この他にも雄11頭、雌18頭のカメ29頭を発見。これらのカメは、やはり絶滅したと考えられているフロレアナゾウガメ種と遺伝子構造の一部を共有しているという。

 探索はイサベラ島(Isabela Island)のウォルフ火山(Wolf Volcano)で実施。かつてゾウガメを食ベていた捕鯨船員や海賊が船の積み荷を減らすために捕獲したカメをこの周辺に投棄していたとされるため、この場所が選ばれた。(c)AFP