【1月31日 AFP】全米女子プロゴルフ協会(LPGA)は30日、新型コロナウイルスに関する懸念と感染拡大を防ぐために取られている渡航制限を理由に、3月5日から8日にかけて中国・海南島(Hainan Island)で行われる予定だったブルーベイLPGA(Blue Bay LPGA 2020)を中止すると発表した。

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 LPGAは公式サイトに投稿した発表文の中で、「中国におけるコロナウイルスによる現在の健康上の不安や渡航制限を考慮し、LPGAは同国のパートナーと共に、2020年のブルーベイLPGAを中止する決断を下した」と記した。

「大会の中止は常に難しい決断であり、信じられないほど素晴らしい大会を開催すべく尽力してくれたわれわれのタイトルパートナー(ブルーベイ<Blue Bay>)やIMG、中国女子プロゴルフ協会(CLPGA)、中国ゴルフ協会(CGA)に感謝する」

「選手やファン、この大会に携わっているすべての皆さんの健康と安全が、常にわれわれの最優先事項である。この大会が今年開催されないのは残念だが、2021年やその先もまたブルーベイに戻ってこられることを楽しみにしている」

 武漢(Wuhan)で初めて検出された新型のコロナウイルスは、これまでに200人以上の死者を出している。政府はウイルスの拡散を食い止めるため、武漢や湖北(Hubei)省にいる5000万人以上を事実上隔離するといった強硬策を取っている。

 国内での感染者数は1万人に迫っていると報じられる中、各国航空会社はコロナウイルスの流行を理由に中国に向かう便の運航を取りやめており、世界保健機関(WHO)も「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言している。(c)AFP