【1月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が樹立した史上最多記録に並ぶ通算7度目の年間優勝を目指す中で、まだチームと契約延長の交渉はしていないと話している。

 英国出身のハミルトンは、2020年シーズン限りでメルセデスとの年俸4000万ポンド(約57億円)の契約が満了を迎えることになっており、その後はフェラーリ(Ferrari)に移籍するといううわさが流れている。

 イタリアのメディアは、ハミルトンとメルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏との契約延長交渉が暗礁に乗り上げていると報じている。しかし、同選手は自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、「トトと自分は契約に関してまだ話していない。現在は何の交渉もしていない」と投稿。このメッセージは後で削除された。

 今オフシーズンにはフェラーリがシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)と、レッドブル(Red Bull)がマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とそれぞれ長期契約を結んだ。しかし、冬季休暇のほとんどを米国で過ごしていたハミルトンは、自身の未来に関する決断を急いではいない。

 フェラーリは昨年、ハミルトンに興味があることに加えて、通算4度にわたって世界王者に君臨した実績を持つセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がチームとの契約を更改しなければ、代わりのドライバーを見つける必要があると認めていた。

 今季の世界選手権を制すれば、シューマッハ氏に並び歴代1位の通算7度目のタイトル獲得となる35歳のハミルトンは、来月14日に英シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で行われる非公開のテスト走行に臨み、メルセデスの新型車での初走行がさらなる勝利への意欲を燃やしてくれることを期待している。

 プレシーズンテストはその5日後の同19日から始まり、ハミルトンがタイトル連覇を目指す中で臨む2020年シーズン初戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)決勝は、3月15日に開催される。(c)AFP