【1月31日 AFP】エジプトの考古省は30日、古代の高位聖職者の複数の墓と、天空の神ホルスにささげられた「サルコファガス」と呼ばれる石棺を公開した。

 南部ミニヤ(Minya)県の遺跡発掘現場では計16基の墓が見つかり、サルコファガス20基があった。一部のサルコファガスにはヒエログリフが刻まれていた。また、うち1基はオシリス神と女神イシスの息子ホルスにささげられており、天空の女神ヌートが羽を広げている様子が描かれている。

 同省によると、墓はトート神に仕えた高位聖職者と高官のもので、今から約3000年前の古代エジプト王朝末期につくられたという。

 同省はさらに、副葬品の小人形「ウシャブティ」約1万点と、一部純金でできたスカラベや翼のあるコブラなどの形をした魔よけ700点も公開した。また、彩色された石灰石製のミイラを作る際に遺体の内臓を納めたつぼ「カノプス」も出土した。(c)AFP