【1月31日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)が大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)の記事の正確性に不服を申し立てていた問題で、同国の新聞審査機関「独立新聞基準組織(IPSO)」は30日、王子の申し立てを棄却した。

 同紙は記事の中で、王子がゾウと一緒に撮影し、インスタグラム(Instagram)に投稿した写真を批判。その見出し「薬で眠らせつなぐ……思わず圧倒される野生動物写真についてヘンリーが明かさなかったこと」が不正確だと王子は主張した。

 同紙は、このゾウがロープでつながれている写真も掲載。

 王子の主張によると、同紙は王子が故意に写真からロープを削除したかのように見せ掛けた。元の写真は2016年に投稿済みで、動物に麻酔をかけてロープでつなぐ方法は、現地の野生生物保護団体のウェブサイトで解説されているという。

 しかしIPSOは、「不服申立人(ヘンリー王子)のインスタグラムアカウントに投稿された写真は全容を物語るものではなく、撮影状況についての説明もない」とした上で、報道は著しく誤解を招くものとは考えないと判断した。(c)AFP