【1月31日 AFP】イタリア当局は30日、同国の港に停泊中のクルーズ船の乗客で、新型コロナウイルスへの感染が疑われていた中国人2人について、検体検査で陰性が確認されたと明らかにした。これを受け、足止めされていたクルーズ船の乗客約6000人が下船できることになった。

 イタリア保健省は、発熱を伴う症状がみられた中国人女性と、その同伴者から検体を採取し検査を行ったところ、2人とも新型コロナウイルスについて陰性の結果が出たと発表した。

 ローマ近郊のチビタベッキア(Civitavecchia)港に停泊中のクルーズ船「コスタ・スメラルダ(Costa Smeralda)」の乗客らは、12時間にわたって船内で待機させられていた。下船が30日もしくは31日になるのかは、今のところ明らかにされていない。

 クルーズ船には同港で新たに乗客約1000人が乗り込み、約1400人は旅を終えて下船する見通し。イタリアのメディアによると、クルーズ船の運航会社は下船予定の乗客に対し、食費や宿泊費の提供を申し出ていた。また同船舶は31日に航行を再開するとしている。(c)AFP/Sonia Logre with Ella Ide in Rome