【1月31日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2019-20)は30日、4回戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)の2ゴールなどでCDレガネス(CD Leganes)を5-0で下し、準々決勝に駒を進めた。

 メッシのほか、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)やクレマン・ラングレ(Clement Lenglet)、アルトゥール(Arthur Melo)にもゴールが生まれたバルセロナは、前週末のリーグ戦でバレンシア(Valencia CF)に喫したまさかの黒星からしっかりと立て直し、キケ・セティエン(uique Setien)新監督が必要としていた援護射撃に成功した。

 セティエン監督は「選手たちはあらゆる部分でしっかりとしたプレーを見せたが、前半の終盤は試合をコントロールできなかったから、完全には満足していない」とコメントした。

 バレンシアに0-2で敗れリーグ戦で首位陥落となったバルセロナは、レアル・マドリード(Real Madrid)に3ポイント離されており、今月初めにエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)氏の後任に就いたセティエン監督には早くもプレッシャーがかかっていた。

 セティエン監督の任命は今季のリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でのパフォーマンスによって判断されることになるが、バルセロナは直近5年で4度優勝するなど、国王杯では近年輝かしい成績を残している。

 1部リーグで下位に沈むチームとの国王杯4回戦は、常勝街道に戻るには効果のありそうな道筋で、バルセロナはこの後レバンテ(Levante)やレアル・ベティス(Real Betis)、ヘタフェ(Getafe CF)、SDエイバル(SD Eibar)とのリーグ戦を控えている。

 3試合のホームゲームと敵地でのベティス戦に勝利することでセティエン監督は弾みをつけるはずだが、新指揮官の招へいが、結果を残すためだけでなくプレースタイルを変えるためのものでもあったことを考えると、チームのパフォーマンスも重要になる。

 試合前、バルセロナのクラブ・ディレクターを務めるギジェルモ・アモール(Guillermo Amor)氏は、今月31日に閉じる冬の移籍市場でのストライカー補強を否定しており、負傷したルイス・スアレス(Luis Suarez)の代わりとして、グリーズマンがセンターフォワードを務めるとみられている。

 セティエン監督は「けがの恐れがあるかもしれないが、手元にいる選手たちを信頼している」と話した。

「補強できなくても、私は満足している。われわれは今直面していることについて考えなければならないが、あと数週間で(ウスマン・)デンベレ(Ousmane Dembele)も戻ってくるのはうれしい」

 また同日に行われた試合では、2部のミランデス(CD Mirandes)がセビージャFC(Sevilla FC)を相手に3-1の金星を挙げ、今回の準々決勝では最大の番狂わせを起こした。

 2部で10位につけるミランデスとバルセロナのほか、レアルやバレンシア、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)、グラナダ(Granada CF)、ビジャレアル(Villarreal CF)、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)が準々決勝に駒を進めており、組み合わせ抽選会は31日に行われる。(c)AFP/Thomas ALLNUTT