【2月9日 東方新報】中国の国家的経済一体化構想「一帯一路(Belt and Road)」における「海のシルクロード」の玄関口である福建省(Fujian)の物流機能を高めるために、泉州(Quanzhou)税関で石湖港保税物流センター(B型)プロジェクトの完成が間近だ。

 このほど新たに専門工作チームが設立され、早期使用に向けての作業が加速している。これは泉州初の保税物流センターになり、現地製造の靴やアパレル製品、住宅建材、食品飲料、工芸美術品など数千億元規模の産業グループと国際業務サービスがリンクされるものとして期待されている。

 泉州税関関係者によると、同センターは税関総署、財政部、税務総局、外為局の4部門委員会が合同で設立し、福建石獅港口開放建設有限責任公司が建設と運営を請け負うことになっている。プロジェクト建設期限は1年。

 保税物流センターは税関の批准を経て、中国国内の一企業法人が運営を任されるが、多くの企業がこのセンターに加盟することで、保税倉庫物流業務に進出、従事することができる「保税監督管理場所」だ。イメージとしては、一種の小型自由貿易区という。

 プロジェクト自体は2019年初めにスタート。センター建設地は、石獅市(Shishi)石湖港物流区域の17万平方メートルの土地に指定され、ここに7.5平方メートルを超える備蓄倉庫を建設、年あたり貨物取扱量200万トンを可能としたグローバルな国際分配配送・貿易中継センターとなる。さらに簡単な加工、増値税手続きや検疫検査、商品展示、物流情報処理、輸出税返還といったおよそ9分野で優遇的な機能が備わる。

 石獅は福建省の重要な製造基地であり、対外貿易貨物の生産地。産業インフラと物流システムの発展は、この地域にある石湖港と泉州晋江空港(Quanzhou Jinjiang International Airport)、そして中国―欧州直通列車、石湖国際宅配センターなどの既存の海、陸、空の運輸インフラおよび、鉄道と宅配の多様な国際物流サービスシステム機能をいかに生かすかにかかっている。このプロジェクトによって、泉州石獅石湖港は新たにフィリピン、日本、ベトナム、タイなどの6本の「海のシルクロード沿線国家」へのルートを開拓しており、既存のインフラのさらなる効率アップも図られる。

 すでに中国の太平洋集装箱、スイスの「パナルピナ(Panalpina)」などの大手物流企業をはじめとする物流企業が同センターへの加盟を希望、プロジェクト完成後には100社近い企業が同センター加盟のための協議書に署名すると見込まれている。(c)東方新報/AFPBB News