マツダのSUV群、CXシリーズの特徴はなんといってもスタイリッシュなデザインを持ち、都会が似合うSUVに仕上がっていることだ。

ところが今回、最新のCX-30のほかに昨年末に相次いでマイナーチェンジしたCX-5とCX-8を含めた3モデルにオフロードで乗ってみませんかというお誘いを受けた。

都会派のCXシリーズをどうしてデコボコや急勾配がある泥や土の上で乗せたいのか?その理由は4WDモデルに追加された"オフロード・トラクション・アシスト"と呼ばれる新機能の採用にあった。

CXシリーズの4WDは都会派としては十分性能を有しているものの、最近、海外を中心に本格的なオフロードでの性能が求められ、さらに、自動車専門誌でその性能をライバルと比較されることが多くなってきた。というわけで、この新機能を今回試乗する3台に搭載したという。これは空転している車輪にブレーキを掛けることで空転していない車輪にトルクを流す、いわゆる疑似LSDで、4WD装置自体は従来のままで電子制御だけが変更されている。

試乗はSUV専門ブランドもよく使う本格的なオフロード場で行われた。コースは、以前、本格派SUVで走ったときと同じで、知らずに出会ったら絶対に引き返すようなデコボコ道や急勾配が設定されている。そんな難関を新機能付きのCXたちは本格派SUV同様、難なくこなしていくではないか。

クルマよりも人間の方が先にギブアップだ。CXシリーズは都会が似合う4WDだが、オフロードも苦手じゃないってことが十分体感できた。

もちろん絶対的なオフロード性能はリジッド式サスペンションやデフ・ロックを備えるような本格派SUVには敵わないだろう。しかし、大多数の人が臆せず行けるオフロードであればCXシリーズでも十分どころか、トゥ・マッチな性能を備えていた。

文・写真=新井一樹(ENGINE編集部)