【1月30日 CNS】「日本から武漢(Wuhan)に1000人の医療チーム派遣」――新型コロナウイルスの感染流行をめぐり、中国のネット上に27日、このようなニュースが広まった。その後、誤情報として削除されている。

【特集】「ゴーストタウン」と化した武漢、新型肺炎が流行する中国の今

 読売テレビ(Yomiuri Telecasting)のニュース番組で27日、速報で中国・国家衛生健康委員会(NHC)の記者会見が報道された。この報道画面上のコメント2行のうち、上の行には「中国政府が新型肺炎に関し記者会見開催」、下の行は「医療チーム約1000人を武漢に派遣」と書かれていた。

 メディアによれば、「日本語の慣用表現では主語が書かれず省略されることがある。この報道では、省略された主語は中国政府で、日本政府ではない。ネット上に拡散した情報は、この報道画面の文字を断片的に誤った理解をしたものだった」という。

 また、同様にネット上に流れた「日本の医療チームが武漢の到着」なども全て誤情報だ。

 中国の王毅(Wang Yi)外相が26日、茂木敏充(Toshimitsu Motegi)外相からの電話を受け、会話した。茂木外相は「困難に遭遇した時に助け合えるのが真の友人だ。日本は中国側と共に疫病の脅威に立ち向かうため全面的に支援したい」と日本政府の意向を表明した。

 王外相は茂木外相に対し「日本を含む世界各国と共に積極的に対応する所存だ。日本や国際社会の中国に対する十分な理解と支持に対し、感謝する。中国は国際社会との連携、協調を引き続き強化し、手を取り合いながら疫病対策を確実に遂行していく」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News