【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は29日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を7-6(7-3)7-6(7-4)、4-6、7-6(8-6)で下し、 準決勝に駒を進めた。

 全仏オープンテニス(French Open)の決勝では2年連続でナダルに敗れているティエムだが、この日は4セットの「激闘」を制し、同選手の四大大会(グランドスラム)最多タイとなる20勝目を阻止した。準決勝では、第15シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を1-6、6-3、6-4、6-2で下し、メジャー大会で初の4強入りを果たした第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 この準決勝の勝者は、7度の大会制覇を誇る第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と、6度の優勝経験を持つ第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)のどちらかと決勝でぶつかる。

 オーストリア人選手では、トーマス・ムスター(Thomas Muster)氏以来となる全豪オープンでの4強入りとなったティエムは、「試合を通して非常にレベルが高かった。2人ともとても好調なんだと思う」とコメント。また、「偉大な王者」に勝利できて感無量だと喜び、「なんとか試合に踏みとどまれたことをとても誇らしく思う」と続けた。

 また、アドバイザーとして招聘(しょうへい)していたムスター氏との関係を先日解消していたティエムは、「きょうは良い場面でツキがあったと感じた。彼は史上最高の選手の一人だから幸運が不可欠。彼に勝利するには少し運も必要なんだ」と語った。(c)AFP/Martin PARRY