【1月31日 CNS】中国社会で最も重要な問題となっている新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受け、江蘇省(Jiangsu)南部の無錫市(Wuxi)にある江南大学(Jiangnan University)付属病院は、インターネットを活用したオンライン診察を始めた。市民は、病院に来なくても診断や治療サービスを受けられる。

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 病院の職員は「発熱、せきなどの症状がある場合、まずはオンラインで無料の予約登録と問診を行い、その後、医師の診断結果に従ってさらなる措置を講じます」と説明する。市民は外出せずに問診を受けることができ、病院での患者の混雑や院内感染を回避することもできる。

 オンライン診察を担当する荘瑞娟(Zhuang Ruijuan)主任医師は「患者の大部分は江蘇省内の人ですが、山東省(Shandong)、安徽省(Anhui)、江西省(Jiangxi)などの患者もいます」と説明した。

 荘氏は、休み時間をすべて返上してオンライン診察を続けている。午前5時から午後11時まで相談を受け付けており、医師はいつでも待機して対応しているという。

 病院は、新型肺炎の感染拡大が収まるまで、無料でオンライン診断を続ける方針。(c)CNS/JCM/AFPBB News