【1月29日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スーパースター、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏が米ロサンゼルス郊外で発生したヘリコプターの墜落事故で死亡した26日、バスケットボールが国民的スポーツとして親しまれているフィリピンの首都マニラでは、ブライアント氏の功績をたたえ、同氏にちなんだコミュニティーセンターの開館式が行われた。事故のニュースが駆け巡るわずか数時間前のことだった。

「コービーの家(House of Kobe)」と呼ばれる同センターに併設されたバスケットボールコートには、壁一面にブライアント氏の壁画が描かれている。地元住民は、ブライアント氏がいつかここを訪れることを願っていた。同氏はフィリピンを少なくとも5回訪問しており、訪問のたびに国民から温かく迎えられていた。

 事故発生から一夜明けた27日には、地元の若者たちがコミュニティーセンターの前にキャンドルや花を置き、壁に寄せ書きをしてブライアント氏の死を悼んだ。

 船員見習の男性(22)は「多くのフィリピン人がバスケットボールを愛している。コービーさんは私たちに大きな影響を与えた」と話し、またホテル従業員の男性(22)は「彼はバスケットボールの技術や人生の教訓など、若者たちに多くのことを教えてくれた。とても感謝している」と、ブライアント氏に敬意を表した。

 映像は27日撮影。(c)AFP