【1月29日 AFP】ペルーの裁判所は28日、不正献金疑惑の渦中にある野党党首のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏(44)について、公判開始まで15か月間の身柄拘束を命じた。フジモリ氏はブラジルの建設大手オデブレヒト(Odebrecht)から不正献金を受けた疑いで13か月拘束されていたが、昨年11月に釈放されていた。

 フジモリ氏は首都リマの裁判所に出廷し、10時間にわたる審理の後、判事から決定を言い渡されるとその場で拘束された。

 フジモリ氏は2011年の大統領選でオデブレヒトから120万ドル(約1億3000万円)を不正に受け取った疑いが持たれており、公判前の拘束として13か月にわたり収監されていた。釈放後、検察は憲法裁判所による釈放決定に異議を申し立て、上訴していた。

 オデブレヒトは2004年から少なくとも2900万ドル(約32億円)を複数のペルー公人に支払ったほか、ペルー元大統領4人に賄賂を渡したと認めている。

 映像前半は裁判所に出廷したフジモリ氏。後半はフジモリ氏のフェイスブック(Facebook)に投稿された、事前に収録された動画。動画の中でフジモリ氏は「政治的な報復であり、これは正義ではない」などと非難している。(c)AFP