【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は28日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会連覇を狙う第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は第32シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-4、6-3、7-6(7-1)で下し、4強入りを果たした。

 コンタクトレンズのトラブルに見舞われながらも快勝した前年王者のジョコビッチは準決勝で、6度の大会優勝を誇る第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との大一番に臨む。

 この日行われたテニス・サングレン(Tennys Sandgren、米国)との準々決勝で、フェデラーは7度のマッチポイントをしのぎ、キャリア最大級の大逆転勝利を収めていた。

 両者は全豪オープンで圧倒的な成績を収めており、直近14大会のうち12回はどちらかが優勝している。

 フェデラーとはこれまでに49回対戦し、26勝23敗と勝ち越しているジョコビッチは「ロジャーに対する敬意はとてつもなく大きい」「ロジャーやラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)との対戦を通して、今の私ができあがった」「ベストな選手が優勝すべきだ」と話した。

 また、8度目の大会制覇にして17度目の四大大会(グランドスラム)優勝を目指しているジョコビッチは、試合後のオンコートインタビューで、米プロバスケットボール(NBA)の元スーパースターで友人のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏がヘリコプターの墜落事故で亡くなったことに関して質問されると、感傷的になっていた。

 大会最多となる15度目の準決勝進出を決めたフェデラーが直近3試合で14セットを要したのに対し、ジョコビッチは今大会で1セットしか落としておらず、うんと楽な勝ち上がりを見せている。

 しかし、グランドスラム通算20勝を誇る世界ランキング3位のフェデラーは、「普通は気持ちの問題だったり、どれだけ痛みが消えたりするかによるが、今は非常に調子が良いと言わざるを得ない」と強調している。(c)AFP/Martin PARRY