【1月28日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は27日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とホワイトハウス(White House)で会談を行い、自らの政権によるイスラエルとパレスチナの和平案は「好機」だと述べた。一方、パレスチナ側は、トランプ氏の娘婿であるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)米大統領上級顧問が担当する和平案について、圧倒的にイスラエル側に偏った内容だとして酷評している。

 トランプ大統領はネタニヤフ首相との会談後、次期選挙でネタニヤフ氏の政敵となるベニー・ガンツ(Benny Gantz)元イスラエル軍参謀総長とも会談を行った。

 トランプ氏によると、イスラエルとパレスチナの和平案は、28日正午(日本時間29日午前2時)に発表される。

 しかしパレスチナ側は、ホワイトハウスにはパレスチナの指導者が一人も招待されておらず、和平案の策定に一度も参加していないと批判している。

 パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ(Mohammed Shtayyeh)首相は27日、この和平案は「トランプ氏を弾劾から、そしてネタニヤフ氏を収監から守るために」策定されたものだとして、世界の主要国に対し和平案を拒否するよう強く求めた。

 シュタイエ氏はパレスチナの閣僚会議で「これは中東和平案ではない」と述べ、「これはイスラエル側にパレスチナ自治区内での主権を与える案だ」と批判した。(c)AFP/Sebastian Smith