【1月28日 AFP】世界保健機関(WHO)は27日、中国の新型コロナウイルスが世界に及ぼすリスクを「中程度」と評価したことは誤りだったと認め、「高い」に修正したことを明らかにした。

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 WHOは26日夜に公表した日報で、ウイルスのリスクについて「中国では非常に高い、周辺地域では高い、世界的にも高い」とした上で、23、24、25日の日報では世界的なリスクを誤って「中程度」と表記していたと説明した。

 ただ、今回の評価修正は「国際的な公衆衛生上の緊急事態」の宣言とは異なる。WHOのファデラ・シャイーブ(Fadela Chaib)報道官は「表現の誤り」があったとのみ説明。WHOは、このリスク分類が意味するものは何かとの問いに対し、「深刻度、広がり、対処能力を考慮した世界的リスクの評価だ」と回答した。

 WHOは23日、新型コロナウイルスをめぐる国際的な公衆衛生上の緊急事態の宣言を見送っていた。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は今週、中国を訪問し、新型ウイルスの拡大防止策を協議する予定。(c)AFP