【1月27日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は27日、女子シングルス4回戦が行われ、四大大会(グランドスラム)2勝を誇るガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が6-3、6-3で大会第9シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を下し、準々決勝へ駒を進めた。

 今大会にはノーシードとして出場している元世界ランキング1位のムグルサは、ベルテンスに68分で勝利して復調を印象付けた。準々決勝では、第17シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と第30シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)の勝者と対戦する。

 26歳のムグルサは下り坂をたどっていたキャリアの再生を目指し、自身と同じくウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の優勝経験を持つ同胞のコンチタ・マルティネス(Conchita Martinez)氏と今年から再びタッグを結成。他にも、オフシーズンにはアフリカ最高峰キリマンジャロ(Kilimanjaro)に登り、テニスから離れて頭をリセットした。

 そうしたかいもあってか、今年はすでに復活の兆しを見せている。昨シーズンは世界36位で終え、2014年以来となるトップ20圏外で新年を迎えると、初戦の深センオープン(2020 Shenzhen Open)では準決勝に進出し、続くホバート国際(Hobart International 2020)でも最後は体調不良で棄権したが、ベスト8まで勝ち残った。

 新シーズンへ向けて例年とは異なる準備をしたかったというムグルサは、「山を登っている時は自分との勝負。何か賞や賞金、写真をもらえるわけではない」「肉体的にも精神的にも本当に過酷だけど、何か楽しいことをしたいと思っていた。テニスとは異なる経験をね」と話している。(c)AFP