【1月27日 AFP】2019-20アルペンスキーW杯は26日、ブルガリア・バンスコ(Bansko)で女子スーパー大回転第3戦が行われ、ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)がキャリア通算66勝目を飾り、絶好調の週末を締めくくった。

 本職は技術系種目ながら、高速系種目への順応度も高めているシフリンは、ブルガリアのリゾート地バンスコで行われた連戦で、24日の滑降第4戦で優勝を飾り、翌日の第5戦でも4位に入ると、この日は1分10秒88をマークして優勝を果たした。

 前日の滑降で2位に入り、同胞と共に表彰台を独占したイタリアのマルタ・バッシーノ(Marta Bassino)が0秒29差の2位に続いた。世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships)で5個のメダルを獲得しているララ・グートベーラミ(Lara Gut-Behrami、スイス)が0秒70差の3位に入り、今季初の表彰台入りを果たした。

 シフリンはこれで、2019年1月以来となるスーパー大回転通算4勝目を挙げ、高速系種目は2日前の滑降に続く今季2勝目となった。

 総合順位でも1225ポイントに伸ばし、首位の座をさらに固めている。2位のフェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)はこの日転倒したため855ポイントにとどまり、ペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)が830ポイントで3位につけている。その下は大きく点差が開き、620ポイントのバッシーノが4位、493ポイントのウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener、スイス)が5位となっている。

 五輪で二つの金メダルを獲得し、W杯では総合3連覇中のシフリンは、これで24歳にしてW杯通算66勝目を挙げ、昨季に引退したリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)氏の最多82勝に次ぐ女子歴代2位につけている。

 男子を含めても、こちらも昨季限りで引退したマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)氏の67勝まであと一つに迫っている。その上にはボン氏、そして男女を通じた最多の86勝を挙げているインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark)氏の二人しかいない。(c)AFP