【1月26日 AFP】(更新、写真追加)トルコ東部で24日に発生したマグニチュード(M)6.8の地震で、トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)は26日、エラズー(Elazig)県と隣接するマラティヤ(Malatya)県での死者数は31人に、負傷者数は1607人になったと発表した。がれきの下敷きになっている生存者の救出活動は、時間との闘いとなっている。

 25日にはエラズー県シブリジェ(Sivrice)でマグニチュード(M)5.1の地震が発生した。

 AFADは、救助隊が25日、エラズー県でがれきの中に取り残されている人々の捜索に駆け付け、倒壊した建物からこれまでに生存者43人を救出したと発表。

 またAFADによると、犠牲者の大半はエラズー県で亡くなったものの、隣接するマラティヤ県でも、少なくとも4人が死亡したという。

 両県では80軒近い建物が倒壊したほか、645軒が激しく損壊した。

 レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はイスタンブールで予定していた演説を取りやめ、エラズー県で死亡した女性とその息子の葬儀に参列。その後マラティヤ県を視察した。

 エルドアン大統領は今回の地震を「試練」とした上で、国は被災者のために「できることは全て行う」と述べた。

 トルコメディアが救助の様子を生中継し、半国営アナトリア(Anadolu)通信は、緊急当局に電話をかけてその後救出された女性について報じた。

 CNNトルコ(CNN Turk)は、地震発生から約24時間後に女性と2歳の子どもが救出されたと伝えた。(c)AFP/Gokan GUNES