【1月26日 AFP】19-20スペイン1部リーグは25日、第21節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はバレンシア(Valencia CF)に0-2で敗れ、キケ・セティエン(Quique Setien)監督の就任後リーグ戦2試合目で初黒星を喫し、蜜月期間は2週間ももたなかった。

 バルセロナはジョルディ・アルバ(Jordi Alba)のオウンゴールとマキシ・ゴメス(Maxi Gomez)の得点で敗れ、早くも指揮官の招聘(しょうへい)に疑問が投げ掛けられた。これによりレアル・マドリード(Real Madrid)は、26日にレアル・バジャドリード(Real Valladolid)に勝利すれば首位を奪取してバルセロナに3ポイント差をつけることができる。

 ポゼッションを支配したのはバルセロナだったが、決定機の数ではバレンシアが上回った。ゴメスは前半にPKを失敗し、さらにシュートをバーに当てるシーンがあり、終盤にガブリエウ・パウリスタ(Gabriel Paulista)がゴールネットを揺らしたものの、これが取り消され3点目とはならなかった。

 エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)前監督の下でバルセロナは、内容が伴わず同じ失敗を繰り返し、リーグ戦で首位に立っているにもかかわらず指揮官は去った。

 セティエン監督は新たなスタイルの確立を約束したが、ボールを支配しながらもそれを生かすことができず、ポゼッションを放棄したバレンシアが徐々に自信を深めていく形となった。

 試合後にセティエン監督は、「選手が理解していないことがあり、われわれの説明が行き届いていない点もあった。率直に言って前半は駄目だった」とコメントしている。

 セティエン監督はあまりに早く多くのことを課そうとしているのではないかと指摘されており、指揮官のアイデアに適した陣容になっているかも疑問符がつく。

「選手はコーチングスタッフの考えを理解し、適応していかなければならない」と話したセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は、さらに「良い面もいくつかあったが、チームは改善しなければならない」と続けた。

 アルベルト・セラーデス(Albert Celades)監督の下で復調したバレンシアは、5位に浮上。キャプテンのダニエル・パレホ(Daniel Parejo)を欠き、1月のバルセロナ移籍がうわさされるFWロドリゴ(Rodrigo Moreno Machado)の起用が限られる中で結果を残している。(c)AFP