【1月26日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2020)は25日、オーストリアのグラーツ(Graz)で女子シングルのフリースケーティング(FS)などが行われ、アリョーナ・コストルナヤ(Alena Kostornaia)が優勝を飾った。コストルナヤら3選手が表彰台を独占したロシアは、今大会の全4種目で金メダルを獲得する結果となった。

 前日のショートプログラム(SP)で首位に立ったコストルナヤは合計240.81点を記録し、237.76点のアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)、225.34点のアレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Trusova)との争いを制した。3人は2019年12月のグランプリ(GP)ファイナルでも表彰台を独占しており、順位もそのときと同じになった。

 15歳のシェルバコワとトゥルソワは、欧州選手権の女子シングルで初めて4回転ジャンプを成功させた選手になったが、両者ともに転倒が響いて得点を落とし、一方でコストルナヤは2本のトリプルアクセルで得点を伸ばした。

 今大会のロシア勢は、すでにドミトリー・アリエフ(Dmitri Aliev)が男子シングル、アレクサンドラ・ボイコワ(Aleksandra Boikova)/ドミトリー・コズロフスキー(Dmitrii Kozlovskii)組がペアで優勝しており、この日コストルナヤに加えてヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組がアイスダンスで優勝したことで、同国にとっては全種目で金メダルを獲得する輝かしい大会になった。

 シニツィナ/カツァラポフ組は220.42をマークし、約2年間無敗だったフランスのガブリエラ・パパダキス(Gabriella Papadakis)/ギヨーム・シゼロン(Guillaume Cizeron)組に0.14ポイント差で競り勝った。

 世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)を4回制覇しているパパダキス/シゼロン組はリズムダンス(RD)首位でフリーダンス(FD)に臨んだが、大会6連覇を逃した。ロシアのアレクサンドラ・ステパノワ(Alexandra Stepanova)/イワン・ブキン(Ivan Bukin)組が3位に入った。(c)AFP