【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は25日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は6-7(4-7)、6-7(3-7)で第30シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)に敗れた。前日には前回覇者の大坂なおみ(Naomi Osaka)とセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)がそろって敗れており、またしても強豪選手が今大会から姿を消した。

 全豪では2017年と昨年に8強入りを果たしているパフリュチェンコワは、プリスコバに初めて勝利を収めた試合を振り返り、「何と言えばいいのか分からない。もちろん、とてもうれしいけれど、もう少し後にならないと実感が湧かない」「とても面白い試合だったし、心から楽しめた」とコメントした。

 一方のプリスコバは、先日のブリスベン国際(Brisbane International 2020)では大坂を倒すなどしてタイトル獲得を果たしたものの、この日高温に襲われたメルボルンパーク(Melbourne Park)のセンターコートで終始パフリュチェンコワのプレッシャーに苦しめられた。

 試合は両セットともブレーク合戦の末にタイブレークにもつれたが、最後はプリスコバのフォアハンドがネットにかかり、パフリュチェンコワが2時間25分の激闘を制した。

「暑さは大好き。ロシア出身で寒い気候の方が得意といわれるけれど、そんなことはない。寒いのは嫌い!」というパフリュチェンコワは、自身3度目となる全豪オープン8強入りを懸けて、次戦は元世界ランク1位で第17シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と激突する。

 そのほかでは、第6シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)も0-6、1-6で第28シードのアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)に番狂わせを食らった。試合時間はわずか49分だった。

 マーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)で試合に臨んだ22歳のベンチッチは、1ゲームも奪えないまま第1セットを20分間で落とし、そのままダブルベーグルで敗れてしまうかに思われた。

 第2セットの第4ゲームでサービスキープに成功し、ようやく1ゲームを奪ったベンチッチだったが、その反撃もこの一時だけで、あとはコンタベイトの猛攻を許してしまった。ベンチッチに手痛い敗北を与えたコンタベイトは次戦、第19シードのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)を撃破したポーランドのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek)を迎え撃つ。(c)AFP