【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)、女子シングルス3回戦で前回女王の大坂なおみ(Naomi Osaka)を破る波乱を起こした15歳のコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)は24日、結果を信じられない思いを口にした。

 全豪デビューを果たした大会最年少のガウフは、大会第3シードの大坂を6-3、6-4のストレートで下し、完敗した全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)のリベンジを果たした。

 類いまれな才能を証明したガウフは、4回戦で第14シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)と対戦する。

 女子テニスの今後10年を担う両者は、1度目の対戦となった昨年の全米では22歳の大坂が難なく勝利を収めたが、今回は緊張を克服したガウフが勝利を手にした。

 世界トップ5の選手からの勝利では、ジェニファー・カプリアティ(Jennifer Capriati)氏がガブリエラ・サバティーニ(Gabriela Sabatini)氏に勝利した1991年の全米以降ではガウフが最年少となった。

「コートの上で自分の人生は何なのかと考えていた。みんな私に拍手をしてくれていた。こういう状況にまだ慣れていないし、こんなことは絶対になかった」「自分が何をしたのかさえ思い出せない。われを忘れていて、自分が何をすべきだったかも分かっていなかったと思う。きょうの出来事を思い出そうとしているところ」

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がガウフを最初に祝福した一団の一人となったとき、ガウフの戸惑いの気持ちは全く新しいレベルに達した。

「『ありがとうございます』という感じで落ち着こうとしていたけれど、心の中は『ワー、キャー』という感じだった」

 ガウフは、米ニューヨークで両者が対戦した5か月前、当時世界ランキング1位の大坂にわずか1時間ほどで3-6、0-6で完敗し、涙を流していた。

「ナオミとの試合だけでなく、トーナメントを通じて全米では多くのことを学んだ」「全米の最初の2試合は3セットマッチで緊張状態にあった。メディアへの対応に終始していた」「今はよりプレーに集中できているし、素直に楽しんでいると思う。勝利はおまけのようなもの」 (c)AFP/Peter STEBBINGS